
このページでは、「民主主義」と「独裁主義」のメリット・デメリットについて紹介するよ。
「民主主義」とは?「独裁主義」とは?

それぞれどういう意味だっけ?

「民主主義」と「独裁主義」のメリット・デメリット

「民主主義」と「独裁主義」のメリット・デメリットについて教えて。

次の表にまとめてみたよ。
○:メリット
✕:デメリット
△:どちらとも言えない
民主主義 | 独裁主義 | |
---|---|---|
平等? | ○ 国民みんなで決めるので平等 | ✕ 独裁者が1人で決めるので不平等 |
意思決定が早い? | ✕ みんなで「こうしよう」と話し合わないといけないので、決定するまでが遅い | ○ 話し合う必要がなく、独裁者が「こうしよう」と決めるだけなので、決定するまでが早い |
足の引っ張り合いがない? | ✕ みんなが「こうしよう」と意見を通すために、お互いに足を引っ張り合いがちになる | ○ 独裁者が「こうしよう」と決めるだけなので、足の引っ張り合いがない |
良い案が出やすい? | ○ いろいろな人の意見が出るので、”ダメな案”も出やすいが、”良い案”も出やすい | △ 独裁者の考えしか反映されないので、多種多様な案が生まれにくく、”良い案”もそれほど出ない (「1人の考えは10,000人の集合知には勝てない」という風な意味) |
良い案の決まりやすいさ | △ 国民は基本的にバカであるため、目先の利益ばかりを優先する。なので”マシな案”は決まりやすいが、”良い案”は決まりにくい
| ✕~○ ・独裁者がバカなら”ダメな案”ばかり決まりやすい ・独裁者が優秀なら”良い案”が決まりやすい |
国民の知識レベルに影響されない? | ✕ 民主主義は「国民みんなで考える主義」なので、国民がバカだと悲惨なことになる (極端な話、国民が全員サル並の知能だとしたら、ダーツで案を決めてるのと変わらない) | ○ 国民がバカだとしても、独裁者が優秀なら問題ない (なので、開発途上国などの「国民の知識レベルが低い国」ではメリットとなる) |
国の方向性は? | △ 国民の多数派の意見が、その国の方向性を左右する | △ 独裁者の考えが、その国の方向性を左右する (例えば「他国の領土を奪おう!」というような考えを持っている人が決めると、戦争ばかりする国になってしまう) |
権力が暴走しない? | ○ 暴走した場合、暴走した議員を選挙で落とせば良いので、暴走は防げる | ✕ 暴走した場合、独裁者を止める方法がない (クーデターなどの暴力的な方法でしか止められない) |
言論統制などがない? | ○ 民主主義では、言論や思想が自由でないと話し合えないので、すべて自由 | ✕~○ 独裁者によっては、「言論の自由は禁止だ!」となったりする (「違反した者は処刑だ!」という風な恐怖政治となる可能性がある) |

独裁主義って、デメリットしかないと思っていたけど、メリットもあるんだね。

うん。
国民の知識レベルがすごく低い国とかだと、賢い人が「こうしよう!」って主導した方が良かったりするからね。

結局、どっちの方が優れているのかな?

それは何とも言えないね。
指導者がすごく優秀で、その指導者の次の指導者もずーーーっと優秀な人がやり続けるなら「独裁主義」の方が良いかもしれない。
でも、これまでの世界の歴史から言って、そんなことはあり得ないから、やっぱり「民主主義」の方が良いのかもしれないね。

まぁ何にせよ、「独裁主義」であれ「民主主義」であれ、正しい判断に基づいて政治をすれば、それは良い政治と言えるんじゃないかな。
分からないけどね。
おわり
コメント
社会の時間でディベートがあり、このサイトを使わせていただきました!
外国の学校で現在英語を勉強中なので、
簡単な説明だと英語に翻訳しやすくとても良かったです!
ありがとうございました!