衆議院の解散とは?なぜ解散する?

しょぼん
しょぼん

このページでは「衆議院の解散」について紹介するよ。

衆議院の解散とは?

しょぼん
しょぼん

衆議院の解散ってなに?

モナー
モナー

ザックリ言うと

衆議院議員を「お前らクビだ!」と言って全員クビにすること

だよ。

誰が解散するのか?

しょぼん
しょぼん

誰が「お前らクビだ!」って言うの?

モナー
モナー

内閣が「お前らクビだ!」って言うよ。

ちなみに内閣で「こうしようああしよう」と実際に指示しているのは内閣総理大臣だから、解散を決めるのも内閣総理大臣だよ。

参考内閣とは?

どういうときに解散するのか?

しょぼん
しょぼん

どういうときに解散するの?

理由もなく「お前らクビだ!」って言うわけじゃないよね?

モナー
モナー

以下の3つのときに解散するよ。

  1. 衆議院で内閣不信任案が可決されたとき
  2. 衆議院で内閣信任案が否決されたとき
  3. 内閣が「解散しよう!」と思ったとき
しょぼん
しょぼん

もっと具体的に教えて。

1.衆議院で内閣不信任案が可決されたとき

モナー
モナー

まず1つ目の『衆議院で内閣不信任案が可決されたとき』だけど

そもそも内閣不信任案って、国会から内閣に対する「お前ら内閣のことが信用できないから辞めろ!」という命令みたいなものなんだ。

その命令に対して内閣は以下のどちらかを選択するんだ。

  • 「わかりました!辞めます!」
    →衆議院の意見を尊重する 
  • 「何だと!?だったら衆議院を解散してもう一回選挙しようぜ!それで国民に決めてもらおうぜ!」
    →衆議院より国民の意見を尊重する

そして後者を選択した場合に解散することになるんだ。

しょぼん
しょぼん

内閣不信任案って野党が出すの?

モナー
モナー

うん。

内閣がなにかやらかしたときに「今が反撃のチャンスだ!」みたいなノリで出されることが多いよ。 

ほとんどが失敗(否決される)に終わるけどね。

2.衆議院で内閣信任案が否決されたとき

モナー
モナー

次に2つ目の『衆議院で内閣信任案が否決されたとき』だけど

内閣信任案は内閣不信任案の反対で、国会から内閣に対する「お前ら内閣は信用に値する!だからそのまま内閣を続けてくれ!」という命令なんだ。

で、内閣信任案が否決されたということは、内閣不信任案と同じで「お前ら内閣のことが信用できないから辞めろ!」という命令なわけで

つまり、内閣不信任案と同じく、その命令に対して内閣は以下のどちらかを選択するんだ。

  • 「わかりました!辞めます!」
    →衆議院の意見を尊重する 
  • 「何だと!?だったら衆議院を解散してもう一回選挙しようぜ!それで国民に決めてもらおうぜ!」
    →衆議院より国民の意見を尊重する

そして後者を選択した場合に解散することになるんだ。

しょぼん
しょぼん

内閣信任案ってだれが出すの?

与党の人?

モナー
モナー

与党が出すよ。

内閣信任案はめったに出されることはないけど、以下の2つの場合に出されることがあるよ。

  • 参議院で問責決議案が可決された場合 
  • 衆議院で「審議を妨害するために不信任案を出したろ!」みたいな動きがある場合

くわしくは以下のページを見てね。

参考内閣信任案と内閣不信任案の違い【両方存在する必要はあるのか?】

3.内閣が「解散しよう!」と思ったとき

モナー
モナー

最後に3つ目の『内閣が「解散しよう!」と思ったとき』だけど

これは内閣が「今選挙したらうちの政党が大勝できるはず!なぜなら世間の野党への評価はうんこだからな!」などと確信したタイミングなどで解散するよ。

しょぼん
しょぼん

要するに、内閣の自分勝手な都合で「お前らクビだ!」って言うってこと?

それって他の議員からすると、たまったものではないんじゃ・・?

モナー
モナー

まぁそうかもしれないけど

それを承知で衆議院議員になったんだから「まぁ仕方ないか」くらいに割り切ってるんじゃないかな。

あと野党から内閣不信任案が出されたのを解散の理由にすることもあるよ。

▲「不信任案を提出するんなら解散しても文句いえねーよなぁ?」と反撃する与党

なぜ解散するのか?

しょぼん
しょぼん

さっきの3つの場合に解散するのは分かったけど

そもそもなんで解散するの?

解散せずに総辞職すれば、みんな無職にならなくて済むじゃん。

モナー
モナー

解散の主目的は

「私たちの政権を支持してくれますか?」というのを国民に問いかけるためであり、議席数を増やすため

だよ。

モナー
モナー

基本的に、国民の生活を大きく変えるような改革をするときは「解散して国民に決めてもらいましょう」ということになってるんだ。

例えば、2005年に小泉首相が「郵政民営化します!」というのを決めた。

でも、「国民の意見をきかずに郵政民営化のような大規模な改革をやるのはダメでしょ」ということで、「解散して国民に決めてもらおう」ということになった。

しょぼん
しょぼん

国民に決めてもらうってどうやって決めてもらうの?

モナー
モナー

選挙だよ。

つまり

  • もし郵政民営化に賛成なら
    →自民党に投票してくれ 
  • もし郵政民営化に反対なら
    →他の政党に投票してくれ

という風な具合だよ。

自民党からすると、もし賛成多数なら「国民の大多数が郵政民営化に賛成してるんだから実行してもいいよね」という大義名分が立つし、しかも同時に議席数も大幅に増やすことができるからいろいろな政策も実行しやすくなる。最高じゃん!

ってこと。

しょぼん
しょぼん

つまり解散する理由は

「自分たちの政策は国民に支持されるはずだ!」という自信がある政党にとって、解散はメリットでしかないから

ということだね。

議員の人って解散するのイヤじゃないのか?

しょぼん
しょぼん

衆議院を解散したら、衆議院議員って全員クビになるんだよね?

ってことは無職になるってことだよね?

それって議員にとってすごくイヤなことじゃないの?

モナー
モナー

正直な話、イヤだと思うよ。

「うわぁ~解散かよ~~~」

「また選挙活動しないといけないのかよ面倒くせーーー」

くらいは思ってるんじゃないかな。まぁみんな口には出さないだろうけど。

モナー
モナー

ただ、内閣のメンバーをやっているような大物議員は、選挙で落ちるなんてことまずありえないから特に何とも思ってないと思うよ。

大物議員はお金も持ってるから選挙活動も余裕だし、どうせ当選確実だし。

しかも「解散しよう!」って決めるのは大物議員自身だからね。

しょぼん
しょぼん

本当にイヤなのは末端の議員だけということか・・。

 

おわり

コメント

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