このページでは「国家戦略特区ってなに?」という人向けに
国家戦略特区について紹介するよ。
国家戦略特区とは?
国家戦略特区ってなに?
ザックリ言うと
国の主導で「法の規制」や「税率」を緩めて、経済活動が活発になるか試してみよう!
みたいな地域のことだよ。
国家戦略特区の目的
どういう目的で国家戦略特区って作られたの?
ザックリ言うと
経済活動を活発にして、国内外から人・企業・お金・情報を集めよう!
新たなビジネスを生みだしたり、他国に負けないビジネス競争力を身につけよう!
みたいな目的で作られたよ。
国家戦略特区の例
①:自動運転
車の自動運転技術って、現段階でどの国も100%実用化できていない技術だけど
もし日本で100%実用化できたら、日本はとてつもないお金をゲットできるんだ。
でも、日本の今の法律だと「車は人が運転しないと違法だよ!」みたいなことになっているので、テスト走行すらできない。
つまり、規制のせいで開発するのが遅れる。そのせいで外国に先を越されちゃうかもしれない。
「それじゃ日本にとって大きな損失だよね」ってことで、「国家戦略特区として一部の地域で限定して、自動運転のテスト走行するのを許可しますよ!」みたいなことが行われていたりするよ。
参考資料:「国家戦略特区」における自動走行の取組み
②:公園内に保育所
東京都では待機児童問題と言って「子供を保育所に入れたいのに保育所が全然空いていない!」みたいな問題が起こっているんだ。
でも、新しく保育所を設置するための土地もない。このままじゃ子供を生む人がさらに減って少子化が進んじゃう。
「それじゃ日本にとって大きな損失だよね」ってことで、「国家戦略特区として一部の地域で限定して、大きな公園の中に保育所を設置することを許可しますよ!」みたいなことが行われていたりするよ。
参考資料:都市公園内における保育所等設置の解禁
国家戦略特区の場所
具体的に、どこが国家戦略特区として指定されてるの?
以下の地域だよ。
これってどういう基準で選ばれてるの?
国が会議で「ここを国家戦略特区にしよう!」みたいな感じで決めるよ。
国家戦略特区と構造改革特別区域の違い
「国家戦略特区」と似たような名前で「構造改革特別区域」ってあるけど、どういう違いがあるの?
共通点:
共通するのは
一部地域限定で「法の規制」や「税率」を緩めて、経済活動が活発になるか試してみよう!という制度
だという点だよ。
どちらにも「特区」という文字が付いているけど、特区にはそういう意味があるんだ。
違う点:
似てるようで微妙に違うんだ。
構造改革特別区域:
→地方のほうから「こういう事業をしたいのでこういう規制を緩和してほしい!」と国にお願いする制度。(=国が主体ではない)
国家戦略特区:
→国が「こことここを国家戦略特区とする!」と決めた後、国家戦略特区に指定された地方にて、国・地方自治体・地方事業者が話し合って「こういうことしようぜ」みたいなのを決める。(=国が主体となる)
おわり
関連:構造改革特別区域とは?
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