このページでは「参議院不要論」について紹介するよ。
参議院不要論とは?
参議院不要論ってなに?
ザックリ言うと
参議院っていらなくね?衆議院だけでよくね?
という考えのことだよ。
参議院=不要?
参議院って不要なの?
「不要だ!」と主張している人もいるよ。
なぜ不要と言われているかというと、理由は次の2つだよ。
- 今の参議院は、衆議院のコピーでしかないから
- 参議院には、衆議院を止める力がないから
順番に説明するね。
今の参議院は、ただの衆議院のコピーでしかない
「衆議院のコピーでしかない」ってどういうこと?
昔の参議院は「貴族院」と言って、お金持ちしかなれなかったんだよ。給料も出なかったしね。
だから、昔の参議院には、政党とか党派とかそういう利害関係なしでモノゴトを考えている人が多かったんだ。
だから存在意義はあったんだ。
今はどうなの?
今の参議院は、政党とか党派とかそういう利害関係でガチガチで固まってるよね。
それに、政党の勢力が衆議院も参議院も全く同じだから、出す結論も同じになっているよ。
「政党の勢力が同じ」ってどういうこと?
例えば
- 衆議院でA党が与党になると
→参議院でもA党が半数を占める
- 衆議院でB党が与党になると
→参議院でもB党が半数を占める
という感じだよ。
基本的に○党に属している人たちはみんな同じ「この案に賛成すべきだ!」みたいな考えを持っているわけで
だから例えば、衆議院も参議院もA党の人が多数を占めているなら必然的に「衆議院も参議院も同じ結論になるよね?」って話だよ。
国会で何かを決めるのは多数決だからね。
参議院には、衆議院を止める力がない
衆議院と参議院は
- 衆議院 = 直近の国民の意見を反映させる役割
- 参議院 = 衆議院の衝動的な行動を抑えて、冷静に物事を判断する役割
という感じで「それぞれ役割があるよね」とされているんだけど、これには問題点があるんだよね。
問題点って?
それは「そもそも参議院に衆議院を抑える力はない」という点だよ。
衆議院と参議院は、国会というところで話し合って”何か”について決めるのが仕事なわけだけど、「衆議院と参議院で違う結論になった場合は衆議院の結論を優先させなさい!」ってルールになってるんだ。
俗にいう「衆議院の優越」ってやつだよ。
だから、参議院がいくら「ダメ!」と言おうとも、最終的に衆議院の意見がゴリ押しされるんだよ。
参考:衆議院の優越とは?
じゃあ参議院って何のために存在意味って・・?
そうなるよね。
そんなこともあってフランス革命の指導者であるシエイエスって人も
「両議院が対立するならばこれほど有害なことはないし、もし同じ結論を出すのならば、これほど無駄なことはない」
なんて格言を残していたりするよ。
参議院=必要?
と、ここまでが「参議院不要論」なんだけど
「参議院にも存在意義はある!」という意見もあるよ。
具体的に言うと
- 慎重に決めれる
→衆議院で「これいいじゃん」と可決されても、参議院で「やっぱダメでしょ」と否決されたら通らないので、モノゴトを慎重に決めることができる。
- 国民の意見を広く反映できる
→さまざまな選挙方法(衆議院選挙、参議院選挙)で当選した国会議員によって話し合いが行われるので、結果的にいろいろな国民の意見を広く反映できる
の2点だよ。
正直、「別に衆議院だけでもモノゴトを慎重に決めれるのでは・・?」という気がするし「選挙方法なんてどっちも似たようなものだろ!」という気もするけど、そこは突っ込んではいけないよ。
まとめ
今回の記事をまとめると
日本国憲法を作ったときに「参議院も作ったろ!」みたいなノリで作られたけど、今となっては参議院の存在意義が薄れてきた。
↓
でも、いまさら参議院を廃止するのって労力もお金かかるし、廃止したところで現状より良くなる保証もないので「現状維持するしかないよね」みたいな状態になっている
って感じ?
まぁそんなところだね。
おわり
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