
このページでは
参議院選挙における”改選”の意味について紹介するよ。
改選とは?

参議院選挙でよく言われる、”改選”ってなに?

「参議院議員の半分を選挙で選びなおす」って意味だよ。

どういうこと?

参議院の定員って「242人」なんだけど、参議院選挙では「3年に1回ごとに定数の半分を選び直そう!」ってことになってるんだ。
だから、参議院選挙では「242人」を全員選び直すんじゃなくて、その半分の「121人」だけを選び直すんだ。
改選はランダムで選ばれる?

選び直す「121人」はどうやって決めるの?
クジを引いて外れなら「君が改選だよ」みたいな感じなの?

違うよ。
勘違いしてるようだけど、参議院議員の任期は「6年」って決まってるんだ。
だから、例えるなら「Aグループ」と「Bグループ」に”121人”ずつに分けられていて、次の表のような感じで、6年の任期を終えたグループだけを”改選”するんだよ。
Aグループ | Bグループ | |
2001年 | 改選する | – |
2004年 | – | 改選する |
2007年 | 改選する | – |
2010年 | – | 改選する |

だから、ランダムで”改選”する人を選ぶわけじゃないよ。
ちなみに
改選するグループのことを「改選組」
改選しないグループのことを「非改選組」
と呼んだりするよ。
最初の参議院選挙では、”改選”する人をどうやって選んだ?

参議院選挙では「121人」だけを”改選”するんだよね?
じゃあ、最初の参議院選挙も「121人」だけ選んだの?

第1回の参議院選挙(1947年)では「242人」が選ばれたよ。

え?
じゃあ2回目の参議院選挙はどうやって”改選”する人を選んだの?

以下のページから引用するよ。
「今回の選挙は第1回目ということで,250名全員,つまり開票の結果3年後に改選される議員と,6年後に改選される議員の両方を選出することとなった。
地方区選挙では,いわゆる選挙区の改選議席定数の2倍の候補を当選とし,定数内の候補を任期6年,その他を任期3年とする。全国区選挙では,得票数が1位から50位の候補を任期6年,51位から100位までの候補を任期3年とした。
なお,得票数が同数の場合は,くじ引きにて決定されることとなった。」

つまり、第1回目の選挙に限っては
・たくさん票を取った人 ⇒ 任期6年
・あまり票を取れなかった人 ⇒ 任期3年
という風にしたということだね。
なぜ改選する?

そもそもなんで”改選”するの?
衆議院みたいに毎回242人を選び直せば良くない?

選挙中に、なにか大事件が起きたときにすぐに対応できるようにするためだよ。
例えば、参議院と衆議院の両方が同時選挙中で、国会議員が誰もいないときに「宇宙人が攻めてきた」としよう。
そうなったら「宇宙人にどのように対応するか」を話し合わないといけないよね。
でも、国会議員が誰もいないと話し合うことができないよね。
そんなときにのために、「参議院を半分だけ残しておこう」ってことになってるんだ。
おわり
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