このページは
参議院選挙の比例代表制って、
無所属の人でも立候補できるの?
って疑問に思っている人向けのページだよ。
立候補できる?
というわけで、立候補できるの?
結論から言うと、できないよ。
↓の表のように、衆議院選挙の比例代表と同じく、参議院選挙の比例代表も、無所属の人は立候補できないよ。
無所属 | 政党所属 | ||
---|---|---|---|
参議院選挙 | 選挙区選挙 | ○ | ○ |
比例代表選挙 | ✕ | ○ | |
衆議院選挙 | 小選挙区選挙 | ○ | ○ |
比例代表選挙 | ✕ | ○ |
なぜ立候補できないのか?
なんでできないの?
参議院の比例代表制って、↓の表のように「候補者名」でも投票できるんだよね?
それなのに投票できないの?
候補者名 | 政党名 | ||
---|---|---|---|
参議院選挙 | 選挙区選挙 | ○ | ✕ |
比例代表選挙 | ○ | ○ | |
衆議院選挙 | 小選挙区選挙 | ○ | ✕ |
比例代表選挙 | ✕ | ○ |
うん。
そもそも比例代表制って「少数意見と言えど、政党レベルになるまで民意が集まってるわけだから、国としてはそれを無視するのはダメだよね!」ってことで、小さい政党の意見を取り入れるのが目的だからね。
だから、無所属の人は残念ながら対象外だよ。
それだったら、無所属の人の意見は、なおさら反映すべきじゃない?
「無所属」な人って「他に意見が合う人がいない」から無所属なんでしょ?それってつまり「少数派」ってことでしょ?
だったら、無所属の人も比例代表制に立候補できるようにすべきじゃないの?
まぁそれも考え方の1つかもしれないね。間違ってはいないよ。
ただ、無所属の人の意見って、国全体で見ると少数意見すぎるんだよね。
どういうこと?
例えば
50%の意見:「Aをした方が良い!」←ここが大きい政党レベル
30%の意見:「Bをした方が良い!」←ここが大きい政党レベル
10%の意見:「Cをした方が良い!」←ここが小さい政党レベル
8%の意見:「Dをした方が良い!」←ここが小さい政党レベル
1%の意見:「Eをした方が良い!」←ここが無所属レベル
という場合、「1%の意見まで取り入れるべきか?」と問われると「うーん・・」って感じがするけど、「10%とか8%の意見はちょっとくらい反映しても良くない?」って感じがするでしょ?
「比例代表制」というのは、「この10%とか8%という”ある程度の規模の少数意見”を反映させよう!」というのが目的で作られた選挙制度なんだ。
そうなんだ。
うん。
だから、残念ながら日本の選挙システムでは「無所属の人は小選挙区制の方で頑張ってもらおう!」ってことになってるんだよ。
おわり
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