このページでは
「社会主義」と「共産主義」について、かんたんに紹介するよ。
「社会主義」とは?「共産主義」とは?
「社会主義」と「共産主義」ってなに?
どちらも「みんな平等であるべきだ!!」という考え方のことだよ。
・社会主義・・・共産主義へ移行するための”過程”
・共産主義・・・社会主義の進化系
どっちも同じじゃないの?
似てるけど微妙に違うよ。
ちなみに、「社会主義」や「共産主義」と対極にあるのが「資本主義」だよ。
違い
2つの違いはなに?
かんたんにいうと、次のように違うよ。
社会主義・・・「みんな平等であるべきだ!!」という考えのこと
共産主義・・・「みんな平等であるべきだし、平等に疑問を持つ人すら無くしてしまおう!!」という考えのこと
・・・。
どっちも同じじゃないの・・?
基本的には「社会主義」でも「共産主義」でも
- 「給料はみんな同じにすべきだ!」
- 「仕事は政府が与えるべきだ!」
みたいな考えだったりするんだけど、”平等”という概念のレベルが違うんだ。
例えば、以下のように、給料が同じな2人がいたとしよう。
- Aさん・・・キツイ仕事(月収20万円)
- Bさん・・・楽チンな仕事(月収20万円)
※どちらも政府から与えられた仕事だとする
この場合、もし君がAさんの立場ならどう思う?
そうだなぁ・・。
「Bさんと同じ給料なのはオカシイ」
「僕の方がキツイ仕事してるのに・・」
って思うかも・・。
そう思うよね。
「社会主義」や「資本主義」の社会では、そのような不満は出るんだ。
でも「共産主義」の社会では、そのような不満は出ないんだ。
なんで?
「共産主義」では、もはや意識レベルで「お金持ちってなんだっけ」みたいな状態になっているから、そもそも「なんでアイツらと一緒の給料なんだ」みたいな不満すら出ないんだよ。
なぜなら「富は分け合うのが普通でしょ」という考えが、すべての国民に深層意識レベルで刷り込まれているからね。
でも「キツイ仕事」と「楽チンな仕事」だと、不満を言う人は出てくるんじゃ?
出ないよ。
なぜなら
- 「どちらも仕事ということに違いはないでしょ?」
- 「だから平等だよね!」
という考えになるからね。
なるほど・・。
「共産主義」では、富の分配機能の役割を担っていた”政府”の存在すら、不要になった状態と言えるよ。
完全なる平等 = 共産主義
なんだね。
じゃあ「社会主義」ってなんなの?
「社会主義」というのは「共産主義」という理想形に近づくための”過程”だよ。
つまり
「共産主義って素晴らしいよね」
「でも、いきなり共産主義に移行するのはムリだよね」
「だから、社会主義を経由して共産主義を目指そう」
(資本主義 → 社会主義 → 共産主義)
みたいな話だよ。
だから「社会主義」を一言で言うなら
基本的には「みんな平等だよ」という考えだけど、”平等”ということに不満に持つ人がいる
みたいな状態のことを言うよ。
例えば今の日本だと、高所得者の人は「税金が高すぎてムカつく!!」みたいな不満を持っている人がたくさんいるよね。だから社会主義な側面もある国と言えるよ。(実際はバリバリの資本主義だけどね)
まとめ
表にまとめるとこんな感じになるよ↓。
社会主義 | 共産主義 | |
---|---|---|
する | 政府は存在する? | しない |
自分 | 生産手段は? | みんなで共有 |
持てる | 自分で財産を持てる? | 持てない |
労働に応じて | お金はどんなときにもらえる? | 必要に応じて |
資本家(経営者) | お金はだれからもらえる? | みんなで共有 |
おまけ)共産主義を目指している日本の村
僕も最近読んだんだけど、以下の本を読むと「共産主義な村だとどんな生活をすることになるのか?」が分かるよ。
Amazon:カルト村で生まれました。
カルト村?
日本の話なの?
うん。
平成生まれな日本人が、日本のとある村で体験した実話だよ。
この本が「共産主義」や「社会主義」となにか関係があるの?
うん。
「カルト村で生まれました。」というタイトルだけど
「共産主義な村で生まれました。」というタイトルでも不思議ではない内容なんだ。
▲本の一部抜粋(最初から最後までこんな感じのマンガで構成されています)
へー・・日本にもそんな村があるんだね・・。
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