このページでは
「税金ってなに?」って人向けに、税金について紹介するよ!
税金とは?
税金ってなに?
かんたんに言うと
「みんなでお金を出し合って、良い社会を作っていこうよ!」という目的で集められるお金のことだよ。
税金をおさめることを「納税する」と呼ぶよ。
じゃあ例えば僕が、スーパーで100円のお菓子を買って8円の「消費税」を納めたら、「納税した」ということになるの?
うん。
君も立派な「納税者」だよ。
税金の目的
なんで
「みんなで平等にお金を出し合う」=「良い社会を作る」ということにつながるの?
どういう理屈なの?
税金を集める目的は、主に次の2つなんだけど、
- 公共財(道路、橋、公園、水道、市役所のサービス、救急車 など)を供給するため
- 富を再分配をするため
この2つのことを行うと「良い社会を作る」ということにつながるんだ。
詳しく見ていこう。
1.公共財を供給するため
僕たちは大人になると、生きていくために働いてお金を稼がないといけないよね。
うん。
お金がないと食べものさえ買えないからね。
でも、生活をより安全により便利にするためには、「自分一人じゃ絶対払えないよ!!」みたいな出費が必要になってくるよね?
例えばどういうの?
分かりやすい例で言うと
橋を作ったり、
道路をつくったり、
だね。
自分で「橋を作りたい!」と思っても、自分のお金だけではとうてい作れないでしょ?
うん。
だから「橋を作りたい!」と思ったときに、「橋を作る専門業者への支払いや材料費をみんなで出し合おう!」という考えになるよね?
そういう「みんなが使うモノ」を作るために、税金は使われているんだ。
なるほど。
あと、「自分の家が火事になった!」ってときに、自分で消防車とか消防士を手配して、お金を払ったりするわけにもいかないでしょ?
そういう「みんなが使うサービス」を維持するためにも、税金は使われているんだ。
なるほど。
みんなで使うモノ・サービス(公共財)をつくったりするのに、税金は必要なんだね。
2.富の再分配をするため
「富の再分配をする」って
「お金持ちからいっぱいお金を集めて貧乏人に配る」ってこと?
そうだよ。
なんでそんなことする必要があるの?
日本は「資本主義」と言って「頑張る人はどんどん稼いじゃってOKだよ!!」というルールになってるんだけど
「資本主義」では「お金持ちはどんどんお金持ちになっていき、貧乏人はどんどん貧乏になっていく」ということが起こってしまうんだ。
なんでそんなことが起こるの?
例えば極端な話、お金を1,000億円持っていれば、銀行に1,000億円を預けておくだけで、年に1,000万円ものお金(利息)をもらえたりするんだ。※1
だから、お金を持っている人は、どんどんお金持ちになっていってしまう。
なにそれズルい!
ズルいけど、それが「資本主義」ってやつだからね。
だから、「資本主義」では「お金持ち」と「貧乏人」の”格差”が広がっていく。
そうした”格差”をうめるために、税金は役立つんだ。
税金でどうやって”格差”をなくすの?
「お金持ちからはたくさん税金を取る!」
「貧乏人からは少ししか税金を取らない!」
「貧乏人はいろいろな補助金をあげたりする!」
という風にすることで、”格差”の広がりを”おさえる”ようにしているよ。
”格差”を”なくす”ことはできないけどね。
むしろ、”格差”は全世界で広がりつつあるお!
参考:世界から格差がなくならない本当の理由 (SB新書) 新書(Amazon)
ちなみに、「労働者の5人に2人は、納税で社会に貢献するどころか稼ぎが悪くて社会のお荷物になっている」というデータもあるよ。
税金をちゃんと払ってるのに”社会のお荷物”になっている・・?
なんで?
例えば
「公共財」から受けている恩恵を「10」だとして、
自分が払っている税金に値する恩恵を「2」だとした場合。
自分が払っている税金以上に、恩恵を受けているわけだから”社会のお荷物”だよね。
もし税金がなかったら?
もし、税金がない世界だとどうなるの?
次のようなことが考えられるね。
- 新しい公共財がつくられない
- すでにある公共財が有料になる
- 格差が広がり、社会が不安定になる
つまり、具体的にどのようなことが起こると思う?
んー・・・。
「橋がほしい!」と思っても、作れなかったりするし
- 「警察を呼ぶのに1回20万円」
- 「救急車を呼ぶのに1回10万円」
- 「ゴミ収集で回収してもらうのに1回1,000円」
みたいなことになるかも・・?
そうだね。
あと、税金がなくなると、「格差の広がりをおさえる」という役目を果たせなくなるから、格差がどんどん広がって、社会が不安定になるね。
なんで格差が広がると社会が不安定になるの?
例えば、日本中が「住む場所がない!明日のご飯を買う金もない!」みたいな人だらけになったらどうなると思う?
犯罪がおこりやすくなる・・?
そう。
”格差”が広がると、極端な話、スラム街みたいな物騒な世の中になってしまうかもしれないんだ。
- すると、外出する人が少なくなるよね?
- すると、モノが売れないから不況になるよね?
- すると、みんな給料が少なくなって貧乏になるよね?
- でも、お金持ちだけはお金があるから、ますますお金持ちになるよね?
- すると、ますます格差が広がるよね?
- ※最初に戻る
っていう風な「負のスパイラル」に入ってしまうんだ。※2
そうなんだ。
税金のおかげで、安全な社会が保たれているんだね。
まとめ
というわけで、ここまで読んでくれた人には分かってもらえたと思うけど
「みんなで平等にお金を出し合う(税金)」=「良い社会を作る」
ということにつながるわけだね。
「税金なんてクソくらえ」って思っている人が多いみたいだけど、税金は良い社会を作っていく上で、かかせない存在なんだね。
おわり
※1:年利0.02%の場合
※2:分かりやすくするためにすごくザックリした説明にしています。なので正確にいうと色々と違っています。
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