このページでは「政党」について紹介するよ。
政党とは?
政党ってなに?
ザックリ言うと
同じ考えを持った国会議員たちが作るグループみたいなもの
だよ。
政党を作る理由
国会議員たちはなぜ政党を作るの?
政党を作る理由は
- 法律をつくりたいから
- 行政権がほしいから
の2つだよ。
法律をつくるため
政党を作らないと法律って作れないの?
国会議員1人だけじゃ法律って作れないの?
国会議員1人でも「こんな法律作りたいです」って法案を出すことはできるよ。
でも、法律って国会議員の過半数の賛成がないと「作っていいですよ」とはならないんだ。
つまり自分に賛成してくれる人がいないと法律は作れない。
だから自分に近い考えの人を集めて政党を作って「こういう法律作りたいんだけど賛成してくれない?」って相談するわけだよ。
行政権がほしいから
行政権がほしいからってどういうこと?
国会議員の仕事は「法律をつくること」だけど
日本では「議院内閣制」と言って「国会議員の中から行政の代表を選んでその人についでに行政のこともやってもらおう!」ってことになってるんだ。
なので行政の代表(内閣総理大臣のことです)として選ばれた国会議員は、立法権(法律をつくる権利)だけじゃなくて行政権も持つことができるんだ。
「行政ってなに?」という人は、先に次のページを見てお!
参考:行政とは?
行政権を持つのと、政党を作るのはどういう関係があるの?
行政の代表として選ばれるには、国会議員たちから「あなたに行政の代表をやってもらいたいです!」と選挙で選んでもらう必要があるわけで、選んでもらうためには「政党をつくって仲間をたくさん集める必要があるよね!」って話だよ。
なるほど。
でも、そもそもなんで国会議員の人は行政権がほしいの?
国会議員の人たちは基本的に「日本をこういう風にしていきたいよね」という理想を持っているわけで、「その理想を実現するためには立法権だけじゃなくて行政権も必要だから」だよ。
というか政党の最終目標って「行政権をゲットすること」だからね。
なんで行政権が必要なの?
立法権だけじゃダメなの?
行政権がないと
- 「どこにどれだけお金を使うか?」
- 「どの国とどういう条約を結ぶか?」
- 「どんな法律を作るか?」
などを自由にできないからだよ。
法律をつくるだけじゃ日本を変えるのは難しいからね。
なぜ政党というシステムが生まれたか
政党というシステムが生まれた理由ってなに?
政治家、有権者(国民)の双方にメリットがあるからだよ。
- 政治家側からすると・・・
→仲間を作ったほうが政治活動がしやすい
- 有権者(国民)からすると・・・
→候補者一人一人を見なくても政党を見れば「この政党に入ってるってことは大体こういう考えの人なんだな」と大体分かるので選びやすくなる
ただし、政党をつくることで以下のようなデメリットも生まれちゃうけどね。
- 少数意見が通りづらくなる
- いろいろな意見が出にくくなる
- 政党同士の勢力争いに夢中になってしまう
政党を作る条件
政党って国会議員なら誰でも作れるの?
だれでも作れるわけじゃないよ。
政党を作るには
- 国会議員が5人以上
- 直近の国政選挙の得票率が2%以上
のどちらかの条件の満たす必要があるよ。
ちなみに、この2つに該当しないのに○○党と名乗っている団体もあるけど、そういう団体は政党ではなくて政治団体と呼ぶよ。
どんな政党がある?
日本にはどんな政党があるの?
今現在(2019年7月9日)だと、以下のような政党があるよ。
名称 衆議院
議席数参議院
議席数計 自由民主党 (1955 – ) 284 122 406 立憲民主党 (2017 – ) 55 24 79 国民民主党 (2018 – ) 39 23 62 公明党 (1998 – ) 29 25 54 日本共産党 (1922 – ) 12 14 26 日本維新の会 (2015 – ) 11 13 24 社会民主党 (1945 – ) 2 2 4 希望の党 (2018 – ) 2 1 3 沖縄社会大衆党 (1950 – ) 0 1 1 れいわ新選組 (2019 – ) 0 1 1 無所属(※ – ) 30 11 41 欠員(※ – ) 1 5 6 計(定数) 465 242 707
おわり
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