最高裁判所裁判官国民審査とは?

しょぼん

このページは、「最高裁判所裁判官国民審査さいこうさんばんしょさいばんかんこくみんしんさって何?」って人向けのページだよ。

「最高裁判所裁判官国民審査」について、わかりやすく簡単に紹介するよ。

最高裁判所裁判官国民審査とは?

しょぼん

「最高裁判所裁判官国民審査」ってなに?

モナー

「最高裁判所裁判官国民審査」は、

最高裁判所の裁判官たち(15人)に対して
「この人に任せて大丈夫なのか?」とチェックすることだよ。

なぜチェックする?

しょぼん

なんでチェックする必要があるの?

モナー

チェックできるのは”権利”だよ。

日本では「三権分立」と言って、

  • 司法(「裁判所」のこと)
  • 行政(「内閣」のこと)
  • 立法(「国会」のこと)

という3つの機関を作って、

「この3つの機関を中心に国を運営していこうね!」
「そして、この3つの機関が暴走しないように”監視”もしようね!」

ってことになってるんだ。

モナー

それで、その”監視”っていうのが、

「3つの機関は、お互いに監視しあおう!」
「そして国民も、この3つの機関を監視しよう!」

っていう2つのことを指すよ。

図で表すとこんな感じ↓だよ。

 


▲学校の教科書とかで良く見るヤツだよ

しょぼん

この青矢印の部分が、「最高裁判所裁判官国民審査」に該当するんだね。

モナー

そう。

「最高裁判所裁判官国民審査」というのは、
僕たち「国民」が「司法」をチェックできる”権利”なんだよ。

いつ行う?

しょぼん

「最高裁判所裁判官国民審査」っていつやるの?

モナー

「衆議院選挙」と並行して行うよ。

しょぼん

並行して行うってどういうこと?

モナー

衆議院選挙では、投票所に投票しに行くでしょ?

その投票所で、「最高裁判所裁判官国民審査」の投票も同時に行うよ。

なぜ衆議院選挙と並行して行う?

しょぼん

なんで衆議院選挙と同時に行うの?

モナー

「最高裁判所裁判官国民審査」を単体で実施すると「投票に行かない人が多いから」

・・と言われているよ。

しょぼん

つまり、

「自分たちの代表を決める衆議院選挙なら、みんな行くだろう!」
「その時についでに投票してもらおう!」

ってことか。

モナー

そう。

まぁ、自分たちの生活を左右する「政治」を決める衆議院選挙ですら、
投票に行かない人の方が多いのが現状だけどね・・。

「司法のために投票に行こう!」なんて人、
100人に1人くらいしか居ないんじゃないんじゃないかな・・。

しょぼん

そっか・・。

でも、参議院選挙と並行して行うのじゃダメだったの?

モナー

ダメだった理由は次の2つだと思うよ。

  1. 任命された裁判官を早く審査した方が良いから
  2. 審査する前に退職されちゃうかもしれないから

しょぼん

1.から順に訊くね。

なんで早く審査した方が良いの?

モナー

参議院選挙は、6年に1回しか行われないでしょ?
衆議院選挙は、4年に1回は行われるでしょ?

国民に審査されていない最高裁判官が、
何年間も最高裁判官として勤めるのは「三権分立」という観点から見ると危ないでしょ?

だから、「期間が短い衆議院選挙でやった方が良いよね」って話だよ。

しょぼん

なるほど。

モナー

それに衆議院は「解散」があるから
実際は4年より早く「衆議院選挙」をやることのほうが多いしね。

あと、「参議院選挙」より「衆議院選挙」の方が
国民の関心が高いから選挙に行く人が多いしね。

(実際、投票率も衆議院選挙の方が微妙に高い

しょぼん

よく考えられてるんだなぁ・・。

じゃあ次に2.だよ。

「審査する前に退職されちゃう」ってどういうこと?

モナー

「最高裁判所」の「裁判官」って、
任命されてから3~5年くらいで退職しちゃう人もいるんだよね。
そもそも任命される時点で60歳を超えてる人ばっかりだしね。(任期は70歳まで

だから参議院選挙という任期が6年の選挙と同時にやるとなると、
審査が行われずに「任命」→「退職」する人がたくさん出てくるかもしれない。

だから「衆議院選挙」という任期が4年しかない選挙と同時にやった方が安全なんだよ。

しょぼん

そうなんだ。

でも、3年くらいで退職する人もいるんでしょ?
それで、衆議院選挙って4年毎にやるんでしょ?

だとしたら、それでも審査が行われずに「任命」→「退職」する人が稀にいるんじゃないの?

モナー

うん。稀にいるよ。

実際、過去に「2人」いたよ。

(3) 国民審査を受ける前に退官した最高裁判所裁判官は,舌禍事件により昭和23年6月28日に依願退官した庄野理一(元 東弁弁護士),及び昭和26年7月29日に死亡退官した穂積重遠(元 東京帝国大学法学部長)の2人だけです。

引用:最高裁判所裁判官国民審査 – 弁護士山中理司(大阪弁護士会所属)のHP

モナー

でも、これは稀なケースだし、普通は退職する前に審査を受けるから、
「まぁこれは稀なケースだから無視しても良いよね」ってことになってるらしいよ。

しょぼん

なるほど。

審査方法

しょぼん

審査って具体的にどうやるの?

モナー

以下のような投票用紙に、以下のようなルールで投票するよ。

投票用紙
引用:blogs.c.yimg.jp
ルール
  •  「辞めてほしい」と思う人に✕(バツ)を付ける
    ・・・有効投票数の過半数で罷免させれる(辞めさせれる) 
  • 「任せても大丈夫だな」と思う人には何も書かない
    ・・・有効投票数の過半数で信任させれる(任せれる)
しょぼん

なるほど・・。

でも、裁判官の名前なんて見ても分からないから、僕なら全部空白にしちゃうかな・・。

モナー

実際にそういう人が多いんだよ。

だから、過去に罷免された裁判官は1人もいないよ。

しょぼん

そうなの?

じゃあやる意味なくない・・?

モナー

そういう風に言う人も多いよ。

  • ✕(バツ)を付けずに投票すると「信任票」としてカウントされちゃう
  • ✕(バツ)以外のどんな文字を書いても、「無効票」になっちゃう
  • そもそも「この裁判官がどんな人物なのか」を知るすべがほとんど無い
    (あるにはあるが、それを理解するためにはある程度の知識が必要だし、かなり時間がかかる)

などの理由があるから、

「よくわからん・・」
「とりあえず信任に入れとくか」

みたいな人が多いんだろうね。

最高裁判所判事 → 最高裁判所長官になった場合は?

しょぼん

「最高裁判所判事」のときに「最高裁判所裁判官国民審査」を通過して、
そのあと10年以内に「 最高裁判所長官」になった場合、その10年以内に「最高裁判所裁判官国民審査」があった場合はどうなるの?

再度審査を受けないといけないの?

モナー

具体例を挙げて説明してみて?
(この記事を見てる人のために。)

しょぼん

例えば、Aという裁判官が次のような略歴だとするでしょ?

  • 2012年:「最高裁判所判事」として任命される
  • 2013年:「最高裁判所判事」として「最高裁判所裁判官国民審査」を受け、罷免されずに済む

この後、Aが2014年に「最高裁判所長官」に任命されたとするでしょ?

この場合、2018年までに行われるであろう「最高裁判所裁判官国民審査」を再度受けないといけないの?ってことを訊きたいよ。

モナー

その場合は、受けなくて良いことになってるよ。

しょぼん

そうなの・・?

モナー

だって「最高裁判所裁判官国民審査」というのは、「この人は最高裁判所の裁判官にふさわしいか」をチェックするものだからね。

勘違いしてるかもしれないけど、「最高裁判所の裁判官」というのは、

  • 最高裁判所長官(1名)
  • 最高裁判所判事(14名)

という2種類の裁判官のことを指すからね。

最高裁判所判事(14名)だけじゃないよ。

しょぼん

ああ、なるほど・・。

 

おわり

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